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Fiddledadのblog

放射能汚染について考察するブログです。

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昨年3月15日に埼玉県民はどれだけ被ばくしたのか? 

埼玉県で最も空間線量率が高かったのは昨年3月15日の午前10時から11時の1時間であり、1.222μSv/hであったことが、埼玉県のモニタリングポストの測定値から分かる。

ところで、この1.222μSv/hであるが、県に問い合わせたところ、午前10時から11時の最大値ではなく、平均値であるらしいのだ。とすると、最大値はどれほどだったのか。県に問い合わせたが、最大値の記録はないらしい。

同じ時間に、新宿のモニタリングポストでも測定が行われていて、10時から11時の間は、最大空間線量率が0.809μSv/hで、平均空間線量率が0.496μSv/hであったようだ。最大と平均の比から、埼玉県の最大空間線量率を計算で求めると約2μSv/h(≒1.222×0.809/0.496)となる。

埼玉県民は昨年3月15日の午前10時~11時に2μSv/h近い放射性プルームの直撃を受けた可能性がある。


ところで、3月15日には大量の放射性ヨウ素が飛来したことが知られているが、一体、このときの空気にはどれだけの放射性物質が含まれていたのだろうか。

東京都産業労働局が3月15日の10時から11時の間に空気中に漂っていた核種を公表している

これによると、1立方メートルにつき、ヨウ素131が240Bq、ヨウ素132が280Bq、ヨウ素133が30Bq含まれていることが分かる。つまり、放射性ヨウ素だけで550Bq含まれていたことが分かる。なお、半減期3日でβ崩壊してヨウ素132になるテルル132も400Bq含まれていることに注意する必要がある。

但し、産業労働局では、こちらの資料にあるように、ガラス繊維ろ紙(アドバンテック東洋製 GB100R)を用いて放射性物質を吸着して測定している。

測定に使用した濾紙は、こちらのホームページにあるように、0.6μm程度の微粒子を吸着可能であるようだが、それ未満の微粒子については吸着できないものと思われる。ちなみに、たばこの煙は0.01μm~1μm程度であるようなので、この濾紙では、たばこの煙のうち、粒径が大きいものについてのみ吸着でき、それ以外は通過してしまうものと考えられる。

京都大学の小出裕章先生が指摘しているように、このような濾紙では「吸引できるのは粒子状の放射能に限られ、ガス状の放射能は補足できない。それがヨウ素の場合、6~7倍あるのだという。」。つまり、検出された放射性ヨウ素の約6~7倍のガス状のヨウ素が存在し、そのようなガス状のヨウ素は検出されていない可能性があるのだ。

もし、小出先生の指摘が正しいとすると、3月15日の10時から11時の東京の空気には、放射性ヨウ素だけで3300Bq~3850Bq程度が含まれていたことになる。

前述のように、新宿と埼玉の平均空間線量率の比は、約2.5倍(=1.222/0.496)であるので、3月15日の10時から11時の埼玉県の空気には、放射性ヨウ素だけで8250Bq~9625Bq程度が含まれていたことになる。

この計算結果は、ETV特集で放送されたヨウ素131の飛散シミュレーションの結果とかなり近い値となる。つまり、以上の計算から、埼玉県ではヨウ素131単体では4000Bq程度含まれていたことになるが、シミュレーションでも埼玉県は1000~10000のレンジのうち、10000に近い白色となっている。

3月15日の関東へのヨウ素131の拡散シミュレーション動画はこちら。
前橋I131


実際には、ヨウ素131とほぼ同量のヨウ素132と、テルル132が含まれていたと考えられるため、1万ベクレルを超えるヨウ素関連核種が含まれていたことになる。


埼玉県でも、福島県と同様に甲状腺の検査は必要である。



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ゴメリ、福島、長崎の甲状腺検査結果の比較 

以前のエントリでも紹介したが福島県庁のHPに甲状腺の検査結果が公表されている。
検査結果はこちら

また、こちらのPDFには事故前(2000年初頭)の長崎における250人の子どもと、ゴメリ・ベラルーシの子どもを対象とする甲状腺の検査結果が公表されている。

この検査結果を表にしてみた。なお、福島の検査では、結節とのう胞のみが公表されており、甲状腺の腫脹については公表されていない。そこで、甲状腺の「のう胞」、「結節」、「ガン」を比較する。なお、ゴメリ・ベラルーシでは甲状腺の腫脹(Goiter)が13.58%観察されているが、腫脹が今回の福島の検査では公表されていないので、これは比較対象から除外する。

長崎、福島、ゴメリの甲状腺検査結果比較

まず、長崎と福島を比較すると、結節、のう胞、ガンの全てが検出されない割合は、長崎では99.2%であるのに対して、福島では64.2%と明らかに少ない。また、結節またはのう胞ありとされている割合は、長崎では0.8%(2人)であるのに対して、福島では35.8%と明らかに多い。

つぎに、福島とゴメリ・ベラルーシを比較すると、結節、のう胞、ガンの全てが検出されない割合は、ゴメリ・ベラルーシでは98.1%であるのに対して、福島では64.2%と少ない。また、結節またはのう胞ありとされている割合は、ゴメリ・ベラルーシでは1.74%であるのに対して、福島では35.8%とこれも明らかに多い。

なお、ゴメリ・ベラルーシの検査は、事故後5~10年の検査結果である。ベラルーシでは、以下の表に示すように、甲状腺疾患は、事故後2年経過するあたりから上昇している。福島の検査は、事故から1年以内であるので、今後、甲状腺疾患の割合が上昇する可能性もある。

ベラルーシ甲状腺疾患の変化


前回のエントリでも書いたので繰り返しになるが、関東では、どの程度の確率で甲状腺異常が発生するのであろうか。
放射性ヨウ素の飛散が最も多かったのは昨年の3月15日である。この日の各地の最大空間線量率は以下の通りである。
ちなみに、福島県内5箇所の測定値の平均値は約8.7μSv/hである。

また、こちらのニュースによると、宮城県の丸森町でも検査した64人のうち、12人の甲状腺にしこりが見つかっているそうだ。
丸森町の3月15日の線量は、こちらのブログの推測によると、3μSv/h弱ではないかとのことだ。

これらの値と比較すれば、関東各地の甲状腺異常の発生確率はおおよそ推測できるのではないか。
つまり、原発事故は福島だけの問題で、関東は影響がないと錯覚されている人も多いと思うが、けっして楽観できないことは、これらの情報からも明らかであろう。

以上の結果から判断すると、関東でも甲状腺検査は行うべきである。検査を行わないと、手遅れになる子どもがでてくる可能性がある。


3月15日の関東へのヨウ素131の拡散シミュレーション動画はこちら。
前橋I131


郡山(8.26μSv/h)
白河(7.7μSv/h)
いわき(23.72μSv/h)
会津若松(2.57μSv/h)
南会津町(1.08μSv/h)
北茨城(15.8μSv/h)
水戸(1.712μSv/h)
宇都宮(1.318μSv/h)
前橋(0.562μSv/h)
さいたま市(1.222μSv/h)
市原(0.313μSv/h)
茅ヶ崎(0.182μSv/h)


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