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Fiddledadのblog

放射能汚染について考察するブログです。

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甲状腺がんと被曝は疫学的には「関連有り」のようだ! 

11月30日に開催された「県民健康調査」で、星北斗座長は「チェルノブイリの原発事故に比べ被ばく線量が少なく、事故当時5歳以下の発症がないことなどから、これまでと同じく放射線の影響は考えにくい」と評価した。

しかし、本当に放射線の影響はないのだろうか。影響の有無は疫学的に判断すべきだと思う。記者会見の中で、非常に鋭い質問があったので、その質問に基づいて、考えてみた。

「県民健康調査」の検討委員会で配布された資料の中に、3月11日から7月11日までの外部被曝線量の推計を示す資料が含まれている。つまり、被曝量毎の人数を示したのが下に示す棒グラフである。

この図は、横軸が外部被曝の推計量を示し、縦軸が人数を示している。具体的に説明すると、外部被曝が
1mSv未満である人数が283,286人、
1~2mSvが145,455人、
2~5mSvが27,327人と推計されている。


a001.png


今回の甲状腺がんが放射線の影響ではないとすると、外部被曝線量とは無関係に人数に応じて一定の割合で甲状腺がんが発生するはずだ。その場合、甲状腺がんの割合は、下の図のようになるはずである。
なお、この図では、線量とは無関係に2万人に1人の割合で甲状腺がんが発生すると仮定している。


a002.png


しかし、実際に発表された外部被曝線量と甲状腺がん(悪性/悪性疑い)の関係は下の図のようになっている。線量とは無関係に一定の割合で発生する上の図とは明らかに異なっている

a003.png


つぎに、「オッズ比」を検討してみよう。「オッズ比」とは、疫学で、因子と病気の関連の強さを示す指標で、オッズ比が高いほど、その因子と病気との関連性が高いことを示す。

ここで、1mSv未満の子どもの人数は283,286人であり、そのうちの8人が甲状腺がん(悪性/悪性疑い)である。
この比率(=8/283,286)を1とした場合に、1~2mSvの子どもの甲状腺がんの全体に対する割合(=11/145,455)と、2~5mSvの子どもの甲状腺がんの全体に対する割合(=4/25,334)とを比較する。
もし、放射線の影響がない場合には、オッズ比は以下のようになるはずである。


a004.png


しかし、実際には以下の図のようになり、外部被曝線量が大きくなるに従ってオッズ比が大きくなっている。

a005.png


つまり、1mSv未満の場合に比較して、1~2mSvではオッズ比は2.68倍になり、2~5mSvではオッズ比は5.18倍になっているので被曝線量が多くなるにつれて甲状腺がんの発生率が高くなっている。

なお、それぞれの95%信頼区間も合わせて示すと、

1~2mSvでは2.68倍(1.08-6.66)、
2~5mSvでは5.18倍(1.56-17.21)である。

病気の因子(この場合外部被曝)と、甲状腺がんの関連の強さを判断するためには、
「オッズ比が1より大きい」と「信頼区間の下限値が1より大きい」という2つの条件を同時に満たすことが必要となる。

上に示したように、今回の場合、オッズ比は2.68倍と5.18倍で共に1以上であり、
信頼区間の下限値は1.08と1.56で共に1以上であるので、
外部被曝と甲状腺がんの関連性は高いと判断することができる。

「放射線の影響は考えにくい」といくら言葉で主張しても、数字は嘘をつかないということだ。




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